嶋佐と前撮りのうそにっき

一軍女子をやっつけろ!

恋に堕ちてメタモルフォーゼ

〝まっすぐ気持ちを伝えることを美化し過ぎ。楽なほうに逃げたいのはわかるけど〟 「おいコラ、佐々木」3組の教室に行って佐々木を呼んだ。いちばん近くにいた男子生徒がビクッって過剰に反応していたが、教室の奥のほうにいた当の佐々木はアホ面でこっちを…

出来ないことが出来るって最高だ(ヤカマシワ)

「……あれ?」インターホンが鳴らない。何回押してもカチカチいうだけ。「壊れてんのかな」しかたなくドアを叩く。「おーい。せんぱーい。いないんですかーってあれれ」ドアノブひねったらふつうに開いた。ので入る。「せんぱーい?入りますよー?って暑っ。…

幸せの背景は不幸

私が悪いのか?私がなんかしたのか?私はただただふつうに生きてただけだ。目立つことも嫌いだし明るく振る舞うのも嫌い。おとなしく、静かに、平和に暮らしたい。そういうのを周りの子たちは「もったいないよ」と言ったりするし、年上の人たちは「もっと子…

東京の人は冷たい

「ふぉ。おお……ふぉおぉ」って声が漏れるくらいのイケメンを見た。興奮のあまり初潮を迎えるかと思った。「え!ちょっと!あのイケメン誰なん!?」ってマユに訊く。「あー。あの子?誰やっけ。山本くんやっけ。さっちゃんが休んでる間に転入してきてん」「…

期待に応えないということ

1僕がさっちゃんと出会ったのは一年前の夏。先輩に呼び出されて盆踊りの出店の手伝いをさせられてそれが終わるとお小遣いをもらえたのはいいけどすでに他の出店ももう片付けてるし帰ろうとしたときにばっちり子ども達に捕まって結局子守りをさせられてしまっ…

人は見かけによらない

「あー。遠藤さん。こんにちはー」って自転車漕ぎながら手を振りながら、みきちゃんはすれ違う僕に手を振ってくれた。笑顔がとてもステキなみきちゃん。夏の日射しがキラキラと、カルピスのCMのような爽やかさ。僕も手を振ってそれに応えて、みきちゃんは相…

ラジオリスナーとの正しい恋愛のすすめ

1女子校ってのはほんと下品でクソみたい。女の嫌な部分を校舎という箱の中に寄せ集めたみたいな場所だ。人の悪口が挨拶代わりで裏切り行為は朝飯前でむせ返るほどの化粧や香水の匂いでも誤魔化しきれない鉄臭さが鼻腔にこびり付く。あーもうこんなとこにいた…

女の子の服装はとにかく褒めとけ

あやねちゃんは目つきが悪いので前髪はいつも長めにしている。だけど今回行った美容室では美容師さんに言葉巧みに前髪を短くすることを勧められて、そんであやねちゃんもバカだから褒められて悪い気しなくてその気になって思い切って前髪短くしてみよっかな…

いんでっくす!!!

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